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基礎工事について
皆さんは住宅について重要だと考える部分はどこでしょうか。
家を建てることが決まり、WEBなどで情報収集を進める際にまずはじめに気になるのは外観や間取り、住宅設備についてではないでしょうか。
「外観は和のテイストを取り入れたモダンな雰囲気にしたいな。」
「お庭や玄関アプローチにもこだわりたいな。」
「間取りは利便性を考えて・・・。」
などなど考えたいことは山ほどありますし、それがお家を建てる際の楽しみの一つでもありますよね。
さて、「基礎については何か知っていますか?」と聞かれたとしたら
「基礎・・・思い浮かばないな」と言う方も多いのではないでしょうか。
そんな基礎についてまとめてみました。
基礎とは簡単にまとめると、地面と建築物をつなぎ建物を支える部分(下部構造)のことです。
この部分がしっかりしていることで家が丈夫で長持ちしますので、基礎は家を建てる際に非常に重要な部分と言えます。
また、基礎は全ての建物を支える土台と言えますが、建築用語的には「土台」とは、基礎の上に固定されている素材のことを指します。
一般的に使われる「土台」という言葉は建築用語から派生して定着したようですね。
今回は家を支える重要な部分である基礎について、特に現在日本で一般的に採用されている「ベタ基礎」、「布基礎」を比較しながらそれぞれのメリットとデメリットをご紹介していきます。
ベタ基礎とは?
住宅の重量や揺れなどの力を面で支えるため、布基礎と比べ地震に強いです。
不同沈下しにくい構造
不同沈下とは、建物が均一に沈下せず一部だけが大きく沈下して基礎や構造物が傾いてしまうことです。ベタ基礎は底面全体で建物を支えるため年数が経過しても柱や床の傾きが起こりにくい基礎になっています。
湿気、シロアリ被害の防止効果
地面全体をコンクリートで覆っており鉄筋コンクリートの下には防湿シートが敷かれているため、地面から上がってくる湿気を防ぐことができ、シロアリの繁殖リスクを下げることができます。
コストが高くなる
布基礎と比べ、使用する鉄筋コンクリートの量が多くコストが高くなってしまいます。
鉄筋の量で変わる強度とコスト
鉄筋の数によって強度が変わるため、コスト削減を目的に鉄筋の量を減らすと強度が下がり耐震性などにも影響します。また、鉄筋を多くすると強度が高まると同時にコストも高くなります。
寒冷地に弱い
気温低下が起こると地中が凍結し地面の膨張が起きます。それにより基礎が持ち上がり、家が傾く恐れがあります。
寒冷地に建てる際は、基礎底板を凍結深度よりも深くする必要があるので、掘る量が増えベタ基礎はコストがかかってしまうというデメリットがあります。
※凍結深度・・・・寒冷地では冬季に土に含まれる水分が凍結する。その地盤が凍結する深さのこと。
布基礎とは?
寒冷地に強い
ベタ基礎のデメリットで記載した通り、寒冷地では凍結深度よりも深く掘る必要があり、布基礎はベタ基礎よりもコストを抑えて奥深くまで鉄筋コンクリートを根入れすることができます。
コストが安い
ベタ基礎と比べて掘削量やコンクリート使用量が少ないため、コストを抑えることができます。地盤が硬く、布基礎でも耐震性が十分と判断される場合は、布基礎に軍配が上がります。
柱や壁に掛かる荷重を受け止めやすい
布基礎は、地面深くまで打ち込まれた基礎により、ベタ基礎と比べて柱や壁に掛かる荷重を受け止めやすく、点で支えることによりポイントによってはベタ基礎よりも強度が高いと言われています。
耐震性がベタ基礎に比べ低い
鉄筋を床部分に使用しないことと、コンクリートの厚さがベタ基礎に比べ薄いため、耐震性はベタ基礎に比べ不利だと言えます。
湿気、シロアリ被害を受けやすい
布基礎は地面からの湿気が建物に伝わりやすく、湿気がこもりやすくなってしまいます。
また、地面全体をコンクリートで覆う構造ではなく隙間が多いため、ベタ基礎に比べシロアリ被害を受けやすくなってしまいます。